婚活オフサイド

冴えない34歳の男、洋の婚活奮闘記です。
婚活パーティー、婚活サイトでの戦歴をつらつら記していきます。

episode零〜瞳さんの真実〜

美保さんからLINEがきました。


「洋さん、元気?」


「うん。仕事忙しいから婚活してないよ。美保さんは?」


「私もイマイチ。瞳さんと連絡してる?」


「いや、あれからはしてないよ。」


「瞳さんさ。わざわざサイトで出会った人の為に札幌まで来たんだよね。それも、私もその人に会ったことあってね。」


「え?札幌まで?」


「うん。その男の人さ、すごい不潔で口臭、体臭が半端なくて離れてても匂いがキツくてね。」


「えー、そんな人の為にわざわざ札幌まで。」


「私より先に会ったらしく、その男の人に聞いたんだ。それもワンナイトラブしたらしいよ。よくできるよね、あんな男と。」


「えー((((;゚Д゚)))))))」


「話したり、一緒にいるだけで臭いのによく寝れるよ。」


「その人は若いの?」


「いや、44歳だったよ。見た目は相当やばいよ。」


「何で寝たのかな?」


「瞳さんってさ、ベッドでの相性も大切だからってよく1回目に会ってホテル行くらしいよ。」


「は?それってヤリ目の男の思うままじゃん。」


「どうだろ?自分ではベッドの相性がよくない男は全然ダメ!恋愛対象にならない。って言ってたけど。」


そんなもんか?


そもそも、あいつと寝たんだぜぇ〜と言いふらす44歳不潔おじさんは中身も不潔でしょうに。


瞳さんの中で、


ルックス、中身<ベッドの相性(+本当か嘘かわからない年収1000万)なのか?


自信満々美魔女キャラの瞳さんはますます、よくわからない人になってきました。

episode零〜別れ、そして〜

回り道には少し疑問に思ったけど、とりあえずついて行くことに。


瞳さんって自信満々美魔女キャラは理想で、実際はけっこう普通?の人なのかな?


武勇伝など私はいかにモテるかとか話してくると勝手に妄想してたけど。


と、色々考えながら歩きました。


結局、よくわからないまま回り道をして駅に到着。


お別れを言って、帰路につきました。


美保さんにとりあえず会ったことを報告。


「瞳さんに会ったよ。」


「そっか!どうだった?」


「んー、言いにくいけど、けっこうおばさんって感じかな。」


「え?そうなの?どの辺が?」


「白髪とか皺とか」


「あらら笑、白髪はねー、この歳になると。」


「白髪は仕方ないと思うけど、カラーリングとかしないのかな?けっこう目立つよ。あんだけ美容に気を使う!って言ってたのにさ。」


「そうなんだ。私も適度にカラーリングはしてるから、瞳さんにしては意外だね。次また会うの?」


「いや、それはない。てか、いまいち意味わからない。あの自信満々美魔女キャラと現実のキャラ違うし。帰りもなぜか回り道するし。」


「そっかー笑、ちょっと変わった人だしね。」


そして、瞳さんとはこれっきりで美保さんとは時々婚活状況を報告し合う間柄になっていきました。


婚活をお休みして、半年以上経った頃に美保さんからLINEがきました。


「洋さん、元気?」

episode零〜衝撃〜

けっこう年齢を感じる女性がそこにはいました。


いやいや、自分に自信があって、40代以上の男は人間ではないと言う女性はあの人じゃないでしょ?


「了解です。間違えると恥ずかしいので、バッグの色とか教えてもらいませんか?」


「茶色だよー!」


マジで?あの人だ((((;゚Д゚)))))))


逃げたい!と思いましたが、さすがにそこまで非情にはなれず、声をかけます。


「はじめまして。洋です。」


「あ!はじめましてー、喫茶店行こうか。」


生で見た瞳さんは年齢相応というのが正しいと思う。


白髪まじりの黒髪に、皺があり、ハリのない肌のお顔。


マツエクやりすぎなくらい、まつ毛バサバサ。


洋服のセンスはやや若めでしたが、似合っていると言う感はなく・・・


あのプロフ写真は奇跡の1枚でしょう。


そもそも、ラブサーチの写真はけっこうあらいのでね。今はわかりませんが。


とりあえず、適当に喫茶店に入り、色々お話します。


実際の瞳さんはチャットだと自信満々美魔女キャラだが、控えめなおばさんという印象。


普通にお話して、喫茶店をでます。


「私、だすからいいよ。せっかく体調悪いのに来てもらったし。」


「いやいや、自分の分は。」


と割り勘にしてもらいました。瞳さんなら男が出すものよ!と一喝されると思いましたが。


じゃ、帰りますかーとなり、駅に向かおうとした時に瞳さんがあっちから行こう!と、駅に行くには少し回り道になる方へ指差しました。